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文章

今日の「AVANTI」の話題は短編小説。
私の大好きな阿刀田高さんや、携帯小説家の内藤みかさんがお話ししていて、今日もしっかり聞き耳を立ててしまいました。

そんな中で、とても興味深かったのは、「オール讀物」編集長さんの話。

『短編小説は人生の酸いも甘いも噛み分けた人が「ニヤリ」とできる、ということ。
限られた枚数の中で何かを切り取ってみせる、たった1行で人物を表現できる、そういう技術が求められる。
凝縮された力こそが短編の魅力だと思う。だから短編は「人間が生きているというのはこういう事かもしれない」と深いところに触れるような力を持っている。
日本には俳句という極限まで短い文学形式がある。その俳句でもやはり、1行で非常に多くのことを表現できる。
凝縮が達成されたものが良い短編小説になる。それは広がりと余韻みたいなものを生み出す。
その余韻が、人間が生きていることの深い部分に触れているような気にさせてくれる。』


このような事をお話しされていました。

物事の本質を短い文章に凝縮させ、そのエキスだけで(エキスだからこそ?)心の深い部分に訴えかける…これは確かに深い洞察と確かな文章力が必要ですね。
こうして日々ブログをしたためていると、自分の文章力と洞察力のなさを痛感します。
もっと簡潔に本質だけを述べられれば、読んでくださる方の貴重なお時間を無駄にさせないのに…なぁんて事までは考えてませんが(^^;;…説明し過ぎない文章力を身につけたいものです。
by aki3man | 2006-09-30 21:24 | 日常
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