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『A LONG VACATION』

『A LONG VACATION』_f0021369_16132987.jpg今日はこれから札幌ドームに行ってきます。
応援の様子は現地より後ほど…(予定です)

さてその前に、今日の「iつか」
『A LONG VACATION』大瀧詠一です。
大学一年の夏、友人からレコードを借りて録音したテープは、文字通りすり切れるまで聴きました。
その後自分でLPを買い、また数年後CDで買い直しました。
じつはそのCD、私が買った最初のCDなんです。
そうそう、記憶が確かなら、日本初のCDはこのアルバム…だったはずです。

大瀧詠一は“はっぴいえんど”時代から知っていましたが、はっぴいえんどはどちらかと言うと細野晴臣色が強く、まだ若かった私には入れ込みきれませんでした。

“はっぴいえんど”は日本語による日本のロックを確立しましたが、このアルバムは日本のポップスの金字塔と言えます。
カラッと明るく、でも日本的な叙情性を合わせ持ったメロディと、松本隆の(はっぴいえんど時代の「〜なんです」調とは違った)現代的な詩、非常に緻密な音作り…どれをとってもそれまでには聴いた事がない音楽でした。
以来、近年まで毎年夏になると私のカーステレオからはこのアルバムが流れていました。

最後の「さらばシベリア鉄道」だけが、このアルバムのコンセプトから外れて聴こえますが、この曲の♪十二がぁ〜つぅの〜♪の声がひっくり返るところが、たまらなく好きだったりします(^^)
(後に発売されるインスト盤からは外されてるんですよね、この曲)

大瀧氏の曲は癖が強く、どの曲も「それ」とわかり大好きですが、歌詞のキリ具合の妙も魅力の一つ。
歌詞と言えば、結構聴き間違った歌詞もあります。
「恋するカレン」の♪ふと目が合うたびぃ〜切なぁ〜い〜♪の部分、どうしても♪太めが二人ぃ〜切なぁい〜♪と聴こえていて、ひどい歌詞だなと思ってました(^^;;

楽曲と並び、魅力的だったのがジャケット。
永井"ペンギン"博のイラストは、当時山達のジャケット等に使われていた鈴木英人のイラストと並び、アメリカかぶれの少年の心を掴んだものでした。

『A LONG VACATION』はこの年(1981年)の大ヒットアルバムとなりましたが、同じ年『ルビーの指環』を含む寺尾聰のアルバムがウルトラ大ヒットしてしまい影が薄くなった…そんな思いでもあります。

数年後発売された『EACH TIME』も素晴らしいアルバムでしたが、まぁ良くもこれだけ同じアルバムを作れるもんだ…とも思います(^^;;
まるでBOSTONの『幻想飛行』と『Don't Look Back』のよう。
いずれにしても、私の中では未だにこれを超える上質の和製ポップスアルバムはないのです。
by aki3man | 2006-10-24 16:10 | 音楽
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