YOSAKOI雑感

札幌の初夏を告げるイベントとしてすっかり定着した感のある「YOSAKOIソーラン祭り」が終了しました。
そのYOSAKOIに関してのアンケートが先日新聞に出ていました。
『YOSAKOI「嫌い」が53.6% 男女とも過半数、若年層ほど嫌う』
ちょっと意外でした。
自分がマイノリティではないと、ちょっと安心した…と言った方が正直かも。

毎回稚ブログをお読み頂いている方の中には、当然肯定派の方も多いでしょうし、もしかしたら参加なさっている方もいらっしゃるかもしれません。
不愉快な思いをされるかもしれませんので、先に書いておきますが、私は以前からこの「祭り」にはいろいろ疑問を感じていました。
そう言うスタンスで書かせて頂きますので、ご容赦下さい。
ちょっと長くなりますので、興味のない方はスルーして下さいね(^^;;

問題点はたくさん感じていましたが、一番は「祭り」とは名ばかりで「コンテスト」になってしまっている点です。
もっとも青森の「ねぶた」でも山車のコンテストはありますし、各地域にコンテスト要素を含むお祭りがあるのは事実です。
ですがYOSAKOIは、コンテスト至上主義的になっているのは自明です。
おそらく純粋に踊りを楽しみたいチームもあるのでしょうが、そう言うチームをないがしろにする運営方針に感じます。
数年前、小さなチームの参加を認めない決まりを作り、少人数チームは解散、または大チームに吸収…と言う事もおきました。
主催者側の運営方針が、大チーム(=お金持ちチーム)を優遇する方向に向かってしまっては、すでに「市民参加型イベント」とは言えないです。

また、商業化されすぎた部分も、本来我々がメージする「お祭り」とのギャップを感じる一因です。
イベントの規模が大きくなれば、当然大きなお金が動く=商業化に拍車がかかる、これは仕方ない事なのかもしれません。
しかし、学生チームにお金を出して、チーム名に企業名を冠し、自社のCMに通年使用したりするのは、最初に企画した元北大生のY氏の志とイコールではないように思えます。

非難を恐れずに言うと…学校や幼稚園で子ども達が無邪気に練習しているYOSAKOIを見ると、ちょっと全体主義的な香りすら感じ、少し恐くなる事があります。
そう、まるで某国のマスゲームのような…
言い過ぎかもしれません。
これは感じ方の問題なのでしょうね。
「風情」「情緒」「粋」と言った、「祭り」と言う言葉から連想される雰囲気を、ただ私が感じられないだけなのかもしれません。

参加している人の楽しそうな表情や、終わった後の達成感が滲み出た顔を見るのは決して嫌いではありません。
仲間達が集まって一つの事に熱中し、共に成し遂げていく姿は美しいです。
ただ、参加している人と参加しない人の温度差があまりに大きく、それを近づける努力をするどころか、逆にどんどん壁を高くしているように感じます。
参加しない人とだけではなく、折角観に来ている観客との壁さえも…
まるでプロのダンサーの公演を見るよう。
実際、数百万かけてプロの演奏者や歌い手、振付け師、衣装デザイナーを雇っているチームも珍しくないのですから、そう感じるのはごく自然な事なのかもしれません。

市内の公道を占拠し、地下鉄を占拠し、イベント最中は衣装着てたら無礼講…と言わんばかりの行動が目につくのも壁を感じる一因。
踊り手さんはが特権意識を持ってしまって、自ら観客と距離を作ってしまっているように思います。
札幌ドームを1週間貸し切って、そこだけでやってほしい…そんな声が聞こえてくるのも仕方ない気がします。

実際問題、これだけの一大イベントになってしまい、経済効果は計り知れないですから(年間通して、練習の際の移動手段として使われる地下鉄等市営交通の売り上げだけでも膨大だそうです)札幌市や道は、決してネガティブな市民の声には耳を貸さないでしょう。
それも致し方ない…そう思わせるに充分大きくなってしまいました。

前述のアンケートで“嫌い”理由に「暴走族のよう」「奇抜な衣装がイヤ」と言った事も出ていましたが、こればかりは個人の趣味の問題で、これに関してはコメントできません。
逆にそれが好きで踊ったり観たりする人が多いのも事実ですので。
他人の趣味や感じ方の部分を否定するのは、それこそ「粋」ではありませんよね。
私の友人でも参加している人は多いですし、決して参加者を否定する気はないです。
先に書いたように、楽しそうに踊っている個人個人は素敵です、とても。

いずれにしても、これだけ賛否両論がある、参加者と非参加者の温度差が激しい祭りを、私は他に知りません。
『YOSAKOIソーランコンテスト』(in 札幌ドーム)とした方が、きっと多くの賛同を得られる気はします。
もちろん規模は小さくなり経済効果も今程は望めませんが。

どのようなアンケートなのか、詳細は不明ですから、記事を鵜呑みにする事も危険だとは思いますが、イベントの歴史と共に問題点やネガティブ意見が膨らんで来ている事に間違いはないようです。
皆さんはどのようにお考えですか?
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by aki3man | 2007-06-12 23:56 | 日常
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