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報道カメラマン

先日、「優佳良織」の織元(創業者)の、木内綾さんが亡くなりました。
作家の故・三浦綾子さんと並び、旭川を代表する文化人で、とても有名な方でした。

旭川の市民文化会館で本日、綾さんの告別式が執り行われたのですが、縁あって、その記録用写真の撮影を頼まれ、旭川まで撮影に行ってきました。

開式の数時間前に会場に到着、喪主である息子さんの和博氏や担当の方と打ち合わせをし、それはそれは立派な祭壇やたくさんの花輪等の撮影をすませ、式の始まりを待ちました。
他にも共同通信社、北海道新聞、NHKなどたくさんの報道カメラマンが来ていました。

式場には綾さんと親交が深かった、元内閣官房長官・五十嵐広三氏や故・三浦綾子さんのご主人の三浦光世氏などが主賓としていらっしゃっていました。
花輪は、塩じぃ、津川雅彦、市原悦子、日下武史、浅利慶太、佐藤オリエ、山本学、玉置浩二など各界の著名人からたくさん来ていましたし、三笠宮寛人親王など皇族から供物も届いていましたので、故人の大物ぶりがとって知れました。
中でも薬師寺の長老・松久保 秀胤氏がいらっしゃっていて驚きました。
私も知らなかったのですが、綾さんは薬師寺の前管主、高田 好胤氏と懇意にされていたそうで、国宝・薬師三尊像や、他たくさんの仏像の横には優佳良織が飾られているそうです。

さて肝心の撮影の話です。
最初は順調に進んだのですが、式も後半にさしかかり「献花」が始まった時の事。
私は事前に打ち合わせをしていたので撮影ポイントが分かっていたのですが、ほとんどの報道カメラマンは献花台の反対側にいました。
喪主が献花をするため壇上に上がったとき、大慌てでカメラマン達が移動、中でも地元のローカル新聞社のカメラマンなどは壇上の祭壇の前を横切って喪主の後ろを通り追い越し、邪魔にならないようにベスポジで待機してた私の前に陣取りました。
他にも数名のカメラマン達が私の前に入り込んできたので、さすがに温厚な私も(^^;;キレてしまい、思わず「お前らふざけるな!」と小声で怒鳴り、後ろからどつきました。

事前打ち合わせで「壇上はもちろん、ステージ下の主賓前や祭壇の横にも出てこないように」と言われ、それを遵守していた私には、報道陣の行動が信じられませんでした。
同じく「写真」を生業とする者として、彼らの行動は許せません。
1000名近い参列者が見ている所でバタバタと祭壇の前を走り、写真を撮るだけのために告別式の雰囲気を壊す事を何とも思わない、その神経が理解できないのです。

たくさんいたカメラマンや記者の中には、スーツも着ていなかったりジャンバーを羽織っていたり…そんな人もいました。
どうしてTPOをわきまえた服装や行動が取れないのか…そんな連中と同じく一まとめに「カメラマン」とくくられる事は非常に悲しく情けないです。

昨今、報道のあり方については厳しい意見もあり、「マスゴミ」など揶揄されることも多いですが、今日の報道陣たちの行動を見ている限り、非難を浴びるのも致し方ないと感じました。
仕事柄今までにも何度も報道カメラマン達とバッティングし、何度も不快な思いをしてきましたが、今日は本当に腹が立ちました。

こう言う特定の人達に対して否定的な意見をこのブログで述べることに対しては消極的ですし、これからもできればしたくないですが、今回は許してください。
明日は楽しい話にしますね(^^)
by aki3man | 2006-11-22 23:20 | 日常
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