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使い捨ての音楽

なぁんて、大上段に構えて音楽論を述べる気は毛頭ないのですが…

1990年代を称して「失われた10年」と言いますが、これは世界情勢や経済構造が劇的に変わったにもかかわらず、80年代と同じように何も変わらず(変えられず)過ごして来た…そんな日本の状況を指す言葉だと認識しています。
この時期と時を同じくして、モラルが低下し人々の人生観が功利的になり、そして音楽も刹那的になってしまった…そのように感じるのです。

私が未だによく聴く音楽は、圧倒的に70年代〜80年代のそれです。
もちろん、多感な時代を共に過ごして来た音楽であると言う事の影響は大きいと思います。
でもその分を差し引いても、70〜80年代の音楽は、時代・世代を超えて、未だに人々に愛されている名曲が多いように感じます。

今の若者達は20年後、90年代〜現在に至るJ-POPと呼ばれる楽曲を(今の私達と同じように)聴き続けるのでしょうか…
私には90年代以降の音楽の多くが、商業主義にのっとった極めて使い捨てに近いものに感じてなりません。
素晴らしい音楽は(その旋律、歌詞を含めて)本来普遍的であるはず…と言うか、そうでなければ本質的に素晴らしい楽曲とは言えないと思っています。
別にクラッシックを特別視する気はありませんが、数百年の時を経て未だに多くの人々に愛されていると言う事実がある以上、その音楽が持つ圧倒的な力を認めない訳にはいきません。

考えてみると日本に限らず、60年代後半〜80年代に生まれた多くの名曲は、数百年…とは言わないにせよ、世紀を超えて輝き続ける気がします。そう、レノン・マッカートニーを先頭にね(^^)
今の若者達にも、数十年の時を経て「懐かしむ」音楽ではなく、数十年を共に愛し楽しみ続けられる音楽に触れて欲しいと切に思うのです。
中年親父のただ戯言…そう思われても仕方ないと分かってはいるのですが…
by aki3man | 2007-11-03 23:08 | 音楽
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