昨日は自転車で一汗かいた後、近くの温泉に行ってその汗を流し、まったりする暇もなくすぐにKitaraへ。
APさんと一緒に楽しみにしていた『
村治佳織』のコンサートでした。
彼女のアルバムは以前から何枚か持っていましたが、生で聴くのは初めて。
会場前からロビーはごった返していて、こんなに人気あるんだ〜と思ったら、小ホールのお客さんが半分でした(^^)
とは言うものの、もちろん大ホールはほぼ満席。
で、私達の席はと言うと、ステージ左手奥の最上階…そうなんです、Kitara大ホールをご存知の方はご理解頂けると思いますが、この席からは演奏中の彼女の顔が全く見えない…
普通のクラッシックのコンサートはもちろん、大概のアーチストのライブならそれでも諦めるのですが、村治さんのコンサートとなるとかなり残念なシートでした(;_;)
(なら早くからチケット買えよ…と言うか、B席買うなよ<自分)
ロビーではCD・DVDの販売が行われていて「終了後にはサイン会がありますよ〜」と言っていたので、こりゃサインしてもらってお顔を拝見しなきゃならん!と、新譜の「Portraits」を購入。
と言う訳で、コンサート終了後を楽しみに音に集中する事にしました(でもやっぱりちょっと残念)
予めセットリストが渡されていて、それによるとほとんどが「Portraits」からの選曲。
黒いブラウスに黒いパンツ、真っ赤なオーガンジー素材のスカートで表れた彼女が弾き始めた曲は「戦場のメリークリスマス(佐藤弘和編)」
押尾さんとはまた違った素敵なアレンジ。
ただ…思った程音が届いてこない感じ…
コンデンサマイクがオン状態でセッティングされていて、そこから出たラインは彼女のすぐ後ろの小型冷蔵庫程の大きさの(おそらく)アンプへ。
私のところに届く多くは、おそらくそのアンプから発せられた音なのでしょうが、どうも真っすぐ胸の内に届かないのです。
その後も「エナジー・フロー」「ティアーズ・イン・ヘヴン」と続くのですが、どうも期待したような音に感じないのです。
決して演奏自体に難があるのではないのですが(逆に女性らしい穏やかで細やかな素晴らしいタッチでした)何か物足りない。
第一部の最後は「ブクステフーデ 組曲ホ短調(ブリーム編曲)」
ここに来てやっと、そしてハッキリと音が届いてきました。
思うに、演奏のせいではなく、楽曲の関係だったような気がします。
やはりクラッシックギターの魅力が一番発揮されるのは、クラッシックの楽曲…と言う事だったのでしょうか。
一部の中では唯一知らない曲が一番素敵に聴こえちゃいまいた。
もちろん佐藤和弘氏のアレンジは素晴らしく、カヴァーの不自然さは微塵も感じないのですが。
20分の休憩を挟んで第二部のスタート。
渋めのオレンジで袖部分が真っ赤なロングドレスに着替えて登場。
こちらはクラッシックのカヴァーなどもあったのですが、白眉は武満徹の編曲による「ギターのための12の歌」
アレンジの素晴らしさと相まって、素敵な演奏でした。
谷川公子/渡辺香津美夫妻による楽曲「一億の祈り」もトレモロが素晴らしかったです。
アンコールは、10年間ずっと弾いているという「カヴァティーナ」、そして間違いなく演奏するはず…と楽しみにしていた「タンゴ・アン・スカイ」でコンサートは終了。
(この2曲、先日のOFMでseoさんとAPさんが弾いた曲だったりします。最初の「エナジー・フロー」もOFMで高校生がピアノで弾きましたし、すごい偶然ですね)
やはりクラッシックギター一本でのコンサートに、あのキャパは大きすぎるのかもしれません。
正直言うと、ちょっとだけ物足りなさも感じた2時間弱でした。
できる事なら(彼女の人気を考えると無理でしょうが)100名程のキャパで、生音で聞いてみたいものです。
さてさて、コンサート終了後はお楽しみのサイン会。
もう既に軽く200名は並んでいましたが、握手はもちろん写真撮影も禁止と言う事もあり、列はどんどん進み私の番。
目の前で見た彼女は……それはそれは美しい!!キラキラオーラが満開。
いやぁ、びっくりしました。何度もテレビや雑誌、ネットで見ていましたが、あんなに綺麗な方だとは思いませんでした(^^;; こりゃ熱狂的なファンがいるのも頷けます。
すっかり私もやられちゃいました、なはは(^^)
APさんと
「惚れちゃうね」と話しながら帰路へつきましたとさ(^^)

追記
買って来た「Portraits」を改めてのんびり聴いていますが、ゆったり穏やかな気持ちにしてくれる素敵なアルバムです。
久し振りにクラギのアルバムを買いましたが、やっぱりナイロン弦の音からは不思議な癒しのパワーが出ている感じがします。
2010.03.17
Kitara 大ホール
01.戦場のメリークリスマス(坂本龍一/佐藤和弘編)
02.エナジー・フロー(坂本龍一/佐藤和弘編)
03.ティアーズ・イン・ヘヴン(クラプトン&ジェニングス/佐藤和弘編)
04.『ウェストサイドストーリー』組曲(バーンスタイン/モレル編)
05.組曲 ホ短調(ブクステフーデ/ブリーム編)
06.ハンガリー幻想曲 op.65-1(メルツ編)
07.ノクターン op.9-2(ショパン/タレガ編)
08.トロイメライ〜子どもの情景 op.15(シューマン/タレガ編)
09.一億の祈り〜映画『火垂るの墓』実写版(谷川公子/渡辺香津美編)
10.ギターのための12の歌より 失われた恋/シークレット・ラヴ/サマータイム(武満徹編)
11.ジョンゴ(ベリナティ)
12.サンバースト(ヨーク)
encore
13.カヴァティーナ(スタンリー・マイヤーズ)
14.タンゴ・アン・スカイ(ローラン・ディアンス)